アカウント設計の考え方(Web計測)

【目次】

  1. 計測対象サイトの範囲を決める
  2. コンバージョンポイントを決める
  3. コンバージョン・イベント属性を決める
  4. イベントポイントを決める
  5. サービスID取得について決める
  6. ドメイン引き継ぎ処理をする箇所を決める
  7. 広告パラメータ設定をするかどうかを決める

計測対象サイトの範囲を決める

やること

  • タグを設置し、観察を行うサイトの範囲を決め、洗い出す(サブドメイン単位)

具体例・イメージ

  • example1.com
  • example2.com
  • sub.example1.com

考え方

  • USERGRAMの計測タグを設置でき、かつ観察したいサイト行動の範囲を決め、洗い出してください
  • ビジネスターゲットのユーザが明らかに通らないと判断できるページ(採用サイトなど)は、外しても構いません
  • 設定作業の際に、計測対象サイトとして、 USERGRAM上へ登録が必要 になります
    • 計測タグを設置するだけではなく、計測対象サイト登録しないと、観察画面には反映されません
    • 計測対象サイトに登録されていないサイトからのアクセスは、外部流入として表示されるため、 ソーシャルログインや決済サイトなどの外部サイトの登録もご検討ください

コンバージョンポイントを決める

やること

  • コンバージョンとして計測したいポイントを決める(最大20個まで)

具体例・イメージ

  • 購入
  • 会員登録
  • 資料請求

考え方

  • USERGRAMでは、コンバージョンした(または サービスIDを取得できた)ユーザのみ観察可能のため、貴社にとって重要な成果地点をコンバージョンポイントとしてご設定ください
  • ウェブサイト上の成果地点やユーザがフォームに入力する箇所以外はコンバージョンポイントとして計測しないようお願いいたします
  • コンバージョンは画面上目立つため、必要以上 にコンバージョンポイントを増やすと、観察時に画面が見づらくなる可能性がありますので、ご注意ください
  • ルート設定という、経路ごとに分けてコンバージョンを計測する設定も可能です

コンバージョン・イベント属性を決める

やること

  • 各CVポイントに対して取得したい詳細情報を、フォームの入力項目などから決める(合計10項目まで)

具体例・イメージ

性別 年齢 商品ID 購入金額
会員登録
購入

考え方

  • 行動観察時の情報としてやユーザ検索、行動絞り込みの際の条件指定に使用できます
  • 以下のような情報の取得が一般的です
    • 自社基幹システム等と紐付け可能なID
    • 性別・年齢などユーザ像を想起できる情報
    • 購入商品、金額、会員ランクなどビジネス的に重要な区別となる情報
  • 会員IDに関してはサービスIDでの取得の方が有効なケースが多いです
  • 一度に合計約 500 文字まで取得可能です
  • 氏名、住所、メールアドレス等の個人情報に該当する情報の計測は禁止しております
  • コンバージョンの詳細種類が多数存在する場合、 属性として取る方法もあります
    • CV:「コース加入」、CV属性(コース詳細): 「Aコース/Bコース」
  • コンバージョン・イベント属性の取得にはコンバージョンタグで動的に取得するプログラム実装を行っていただく必要があります

イベントポイントを決める

やること

  • ページビューでは取得できない、ページ内のユーザ行動を計測するか決める

具体例・イメージ

  • お気に入り追加
  • カートへの追加
  • PDFダウンロード

考え方

  • 共通タグのみでの計測した場合、ページビュー単位の行動計測となります
  • ページ内で発生するユーザ行動で、観察のキーになるものがないかご検討ください
  • イベントタグは貼り付けるだけでなく、対象イベントが行われた時に発火するような実装をしていただく必要があります。

サービスID取得について決める

やること

  • サービスID取得を行うか、取得する値はサービスIDとして適切かを確認する

具体例・イメージ

  • 会員IDをサービスIDとして取得する
  • 会員IDはあるが、ほぼログインされないため取得しない
  • 適切なIDは存在ないので、取得しない

考え方

  • サービスIDを取得することで、IDをキーにブラウザや端末をまたいだ行動を1人の行動として観察することができます(詳細は「ユーザ同定方法」参照)
  • サービスIDは、会員IDなど必ずユーザを一意に特定できるものを対象としてください。同じユーザが複数のIDに紐付いたり、一つのIDが 異なるユーザに誤って紐付いてしまうと、正しく行動が紐付けられなくなります
  • 以下のようなサービスID取得は適切でないため、同一ユーザの紐付けが正しくできなくなります
    • 申し込みID、注文IDのような、トランザク ション系のIDを取得する
    • 複数種類のIDを同時にサービスIDとして取得する実装
  • サービスIDにより、観察したいユーザを直接指定できます
    • サービスIDが取得できていれば、 コンバージョンしていないユーザも観察できます
  • 共通タグやコンバージョンタグで動的に取得するプログラム実装を行っていただく必要があります

ドメイン引き継ぎ処理をする箇所を決める

やること

  • Chrome/Safari/Firefoxユーザのクロスドメイン計測のため、どこまで引き継ぎ処理をするか決める

具体例・イメージ

  • サブドメイン違いはあるが、ドメインは複数存在しない
  • フォームへのメイン導線だけ実装する

考え方

  • Chrome/Safari/Firefoxブラウザ(※注)では、1stPartyCookieを使用しているため、ドメインをまたぐと1人のユーザ行動が分断されてしまいます
  • そのため、クロスドメイン計測を行うためには、ドメインをまたぐリンクに対して加工が必要です
    • サブドメイン違いの場合は不要です
  • ユーザの主要動線上にクロスドメインが発生し ないか確認し、1人の行動として観察できないと問題になるかどうか、ご検討ください

広告パラメータ設定をするかどうかを決める

やること

  • USERGRAMで広告パラメータ設定を行うか、どの程度の粒度で設定するか決める

具体例・イメージ

  • 既にGoogleアナリティクスのパラメータを振っているので、広告パラメータ設定しない
  • 観察画面で分かりやすく見たいので、広告種別(リスティング・ディ スプレイ)、広告媒体(Google,Yahoo!)の単位で、パラメータ設定を行う

考え方

  • 広告パラメータ設定されている広告からの流入は、広告種別・媒体・クリエイティブ名などの情報も含めて、観察画面に表示されます
  • 広告パラメータ設定をしていなくても、USERGRAM以外のツールで広告ごとにパラメータを付与している場合、流入ページのURLから判断することもできます

  • ツール側のパラメータ設定だけでなく、媒体への再入稿作業が発生するため、USERGRAM上での把握のしやすさと、作業工数を考慮してご検討ください
  • USERGRAMの流入判別のしくみは こちらをご覧ください

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