ブランドドメイン計測機能 (自社ドメイン計測機能) の設定方法
この記事では、ブランドドメイン計測機能 (自社ドメイン計測機能) を利用するための 具体的な設定手順についてご案内いたします。
当機能をご利用いただくためには、 USERGRAM 上での設定変更だけではなく、 お客様側での DNS 設定なども手順通りに進めていただく必要がございます。 DNS 設定を変更する関係上、機能をすぐに有効にすることは出来ませんし、また誤操作の無いように細心の注意を払う必要もございます。十分な時間を見て慎重に作業を行ってください。
Warning
DNS の設定変更は、適切な知識なしに作業を行ってしまうと、 最悪の場合、自社サイトへのアクセスが全く行えなくなるような事態を招く恐れがありますので、十分にご注意ください。
計測方式設定画面の見方
ブランドドメイン計測機能の USERGRAM 上での設定は、 「計測方式設定」画面にて行います。ページ右上の人アイコンをクリックし、「システム設定」→「Web 計測に関する設定」→「計測方式設定」から設定画面を開いてください。
画面には、 計測対象サイトの設定に応じて、それぞれの親ドメインが表示されます。ブランドドメイン計測は、この 親ドメインごとに設定していくことになります。
親ドメインとは、レジストラなどからご購入いただく最上位のドメインのことを指していて、例えばビービットで言えばドメイン名からサブドメインを取り払った「 bebit.co.jp
」という部分のことを指しています。一般には他に、「ネイキッドドメイン」や「Zone Apex」といった呼び方をされることもあります。
列 | 説明 |
---|---|
親ドメイン | 計測対象サイトの設定から、親ドメインを抽出したものです。 設定はこの親ドメインごとに行います。 |
計測対象サイト | この親ドメインに含まれている計測対象サイトの一覧を表示できます。 |
現在のステータス | この親ドメインでのブランドドメイン計測機能の設定が、「有効化の手順」のどの段階に進んでいるかを示します。 各ステータスの説明は下の表をご覧ください。 |
設定情報 | この親ドメインでブランドドメイン計測機能を利用するために 必要なDNS の設定情報 を表示できます。 |
各ステータスについては以下のような意味合いがあります。
ノート:計測の継続性とステータスについて
ステータスがどの状態であっても、計測そのものは継続して行われます
ステータス | 意味 |
---|---|
未設定 | ブランドドメイン計測機能は 無効です。 |
DNS サーバへの登録待ち (お客様側作業) | 親ドメインに対して、ブランドドメイン計測機能の有効化を開始した段階です (「有効化の手順」のステップ 3) 。 「設定情報」から取り出せる DNS の設定を、自社の DNS に追加 してください。 |
DNS サーバへの登録期限切れ | 親ドメインに対してブランドドメイン計測機能の有効化を開始したものの、期限 (72 時間) 以内に必要な DNS の設定をUSERGRAM が確認できなかった場合に表示されるエラーです。 この場合、 一度設定を解除し、最初から手順をやり直してください。 |
ブランドドメイン計測方式への切り替え中 | DNS の設定が正常に確認できたため、実際にアカウントでの計測方式を切り替えている最中です。 お客様側での作業は必要ありませんので、約 1 日ほどそのままお待ちください。 |
ブランドドメイン計測方式への切り替え完了 | ブランドドメイン計測機能が正常に設定され、有効な状態です。 |
従来の方式へ切り替え中 | ブランドドメイン計測機能の設定を解除し、実際にアカウントでの計測方式を切り替えている最中です。 お客様側での作業は必要ありませんので、約 1 日ほどそのままお待ちください。 |
計測方式の切り替えエラー | USERGRAM 内部で実際に計測方式を切り替えている最中に、何らかのエラーが発生した状態です。 通常はそのままお待ちいただくと解消しますが、もし 3 営業日以上ずっとこの状態が続く場合は、サポート窓口までお問い合わせください。 |
有効化の手順
ブランドドメイン計測機能では、 お客様ドメインで弊社 Cookie 発行サーバへアクセスできるようにするために、 USERGRAM 上での作業だけでなく、お客様がご利用の DNS サーバの設定変更作業も必要となります。以下の手順で、一つずつ確認しながら作業を進めてください。
ステップ 1: 計測対象サイトの確認
「計測方式設定」の画面では、 計測対象サイトの設定をもとにして、設定対象となりうる親ドメインの一覧を表示します。もし、ブランドドメイン計測機能を有効にしたいドメインが一覧に表示されない場合は、計測対象サイトの設定をまず先に正しく行ってください。
ステップ 2: 設定を開始し、 DNS 設定情報を取り出す
有効化作業を開始するには、「計測方式設定」の一覧画面で、該当の親ドメインの 「設定」ボタンをクリックし、計測用ドメインを指定してください。
ここで計測用ドメインとは、Cookie 発行サーバへとアクセスするためのサブドメイン名の事で、 既存の他のサブドメイン名とは重複しないように選択する必要があります。例にある「usergram」や、あるいは「ug-cookie」「ug-idp」といった値を選択すれば、恐らく重複の可能性は低いのですが、念のために重複しないことは必ず確認してください。
計測用ドメインを正しく登録すると、該当の親ドメインのステータスが 「DNS サーバへの登録待ち」になります。この状態になると、「設定情報」の「確認」をクリックすることで、必要な DNS 設定情報が取り出せますから、これを正しく保存して次のステップへ進んでください。
ステップ 3: 取り出した DNS 設定情報を DNS サーバに設定する
設定が開始出来たら、取り出した DNS 設定情報を、該当の親ドメインを管理している DNS サーバの設定に追加します。
Warning
登録した DNS レコードは、 ブランドドメイン計測機能が有効な間は、決して削除しないでください。ブランドドメイン計測機能が有効なのに、必要な DNS レコードが消失してしまった場合、計測が正しく行えなくなる可能性があります。
DNS サーバの設定を、普段管理している 他の方に任せる場合は、ステップ 2 で取り出した DNS サーバの設定情報をそのままご担当の方にお渡しください。必要な情報はすべてまとまっています。
DNS サーバの設定を、ご自身で行われる場合、 ご利用の DNS 管理システムによって設定方法が異なりますので、システム側のヘルプやサポートも参考にしながら慎重に作業を行ってください。ビービットでは、 DNS サーバの設定作業をサポートすることはできません。設定の際には、以下のようなポイントにご注意ください。
- DNS のレコードは、「Name」「Type」「Value」の 3 つの値を一そろいにして登録しますが、各値の呼び方はシステムによって異なる可能性がございます
- 一般に、「Name」や「Value」はそのまま入力する値ですが、「Type」は種類を選択する値ですので、その場合は一致するタイプを選択して登録してください
- 「Name」はそのレコードのドメイン名を示しており、 USERGRAM では完全なドメイン名を設定として出力しますが、システムによってはサブドメイン部分だけを入力する場合もあるため、適切な方法を確認してからご登録下さい
- 例えば
usergram.example.com
という Name の A レコードを、example.com
を管理するDNS サーバに登録するとき、 Name としてはusergram
だけを入力するようなシステムも一般的です
- 例えば
- 一部だけではなく、ステップ 2 で取り出した全てのレコードを正しく登録してください
ノート: 証明書認証用レコード
DNS へは、「計測用レコード」と表示されている A タイプのレコード 2 つ(※Cookie 発行サーバが冗長構成のため) の他に、「証明書認証用レコード」と表示されている CNAME レコードも追加する必要があります。これは Cookie 発行サーバへ SSL 接続が行えるよう、弊社側で対応する SSL 証明書を発行することを許可していただくために必要な設定なので、全て忘れずに登録してください。
設定は ステップ 2 を実施してから、 72 時間以内に行ってください。もしも時間内にステップ 3 の作業が正しく確認できなかった場合、ステータスが「DNS サーバへの登録期限切れ」というエラーで表示されるので、一度設定を解除して初めからやり直してください。
ステップ 4: USERGRAM が DNS 設定情報の登録を検出する
DNS サーバへの設定が正しく行えた場合、 USERGRAM がこれを自動的に検出し、実際に USERGRAM 上でアカウントの計測方式の切り替えを行います。検出されるまでそのまま (1 ~ 2 日間ほど) お待ちください。
ステップ 5: 画面上のステータスを確認
問題なく全ての作業が完了すると、 USERGRAM の「計測方式設定」画面にて、該当のドメインのステータスが 「ブランドドメイン計測方式への切り替え完了」になりますので、ご確認下さい。この状態であれば、ブランドドメイン計測機能が有効な状態です。
無効化の手順
ブランドドメイン計測機能を無効化したい場合、まず先に USERGRAM 側で 計測方式を従来方式へと完全に切り替えた後、最後に登録していた DNS 設定情報を削除する必要があります。
ステップ 1: 計測方式を従来方式に切り替える
「計測方式設定」画面を開き、対象の親ドメインで 「解除」ボタンをクリックし、ブランドドメイン計測方式の設定を解除してください。そのまま 1 日ほどでシステム内部の処理が完了し、ステータスが「未設定」と表示されれば、 USERGRAM 側の作業は完了です。
ステップ 2: 登録していた DNS 設定情報を削除する
設定を正しく解除した親ドメインの「設定情報」で 「確認」をクリックすると、その親ドメインでブランドドメイン計測のために使用していた DNS の設定情報が確認できます。これを取り出し、実際にそのドメインを管理している DNS サーバの設定から、一致するものだけをすべて削除してください。これで無効化は完了です。
Warning
関係のない DNS レコードを削除しないでください。 USERGRAM に関係のない DNS 設定情報を削除した場合、お客様のウェブサイトにアクセスできなくなってしまうなど、致命的な損害を生じる可能性があります。
Warning
DNS 設定情報の削除は、ブランドドメイン計測設定が解除され、 ステータスが「未設定」に切り替わってから行ってください。完全にブランドドメイン計測設定が解除される前に DNS 設定を削除してしまうと、 USERGRAM の計測が一時的に正しく行えなくなる可能性があります。