2023/07/24 ITP アップデートに対する USERGRAM の影響について
Safari ブラウザに搭載された Intelligent Tracking Prevention (ITP) が 2023 年 3 月にアップデートされました。本記事では、それによる USERGRAM への影響についてご説明いたします。
Intelligent Tracking Preventionアップデートについて
Intelligent Tracking Prevention (ITP) とは、 Safari に搭載されたトラッキングを防止するための仕組みです。2023 年 3 月にリリースされた Safari 16.4 ではこの ITPにThird party IP address cloaking defenseとよばれる制限が追加されました。この変更により、サーバサイドのファーストパーティ Cookie がサードパーティ IP アドレスから設定されたと判定された場合、このクッキーの有効期間が7日に制限されるようになりました。
USERGRAM への影響
USERGRAM の計測では、Safari ユーザについてクライアントサイドで設定したファーストパーティ Cookie と localStorage を併用した同定を行っていますが、ブランドドメイン計測ではこれに加えてサーバサイドで設定したファーストパーティCookieも併用します。
本アップデートが適用された Safari を利用したユーザについては、ブランドドメイン計測で利用しているサーバサイドで設定したファーストパーティCookieの有効期限が7日に制限されてしまうことがわかりました。そのため、ブランドドメイン計測未使用時と同様に、8 日間以上の間が空いたそれぞれの行動履歴が同じユーザとして計測出来なくなってしまうことが分かりました。
これはブランドドメイン計測を導入していない場合と同等の挙動となるため、詳細はこちらを御覧ください。
ブランドドメイン計測を設定頂いている場合
直ちにブランドドメイン計測の設定を解除せずとも、引き続きご利用頂けます。
上述のとおり、本アップデートが適用された Safari を利用したユーザについては、長期のユーザ行動観察は期待できません。しかし、これより古いSafariを利用しているユーザについては、ブランドドメイン計測により当面は長期のユーザ行動観察が可能です。
本件への USEGRAM の対応について
サーバサイドのファーストパーティ Cookie の利用制限によるユーザ同定の影響につきましては、大変恐縮ながら今後の対応方針を検討中でございます。
対応リリースの詳細等が明らかになりましたら、ご利用の皆様にメールにて告知させていただく予定です。
※お知らせメールのご購読はこちらより行えます
お問い合わせ
本件に関するご連絡は、下記サポート担当までお願いいたします。
今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
▼お問い合わせ先---------------
株式会社ビービット
ソフトウェアサポート担当
メール:ug_support@bebit.com
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