ジャーニー分析(β版)の基本的な見方
この記事ではジャーニー分析(β版)の基本的な見方について説明します。
機能概要
ジャーニー分析(β版)は、集計対象のCVを選択するプルダウンメニューと、集計結果を「メインジャーニー」として表示する領域で構成されています。
独自のアルゴリズムにより、デバイス種別(※)ごとに自動でルートを算出して、該当ユーザ数の多い順に最大15件(包含表示の子ルートを除くと最大10件)のルートを表示し、選択したCVが主にどのような行動で達成されているのかを捉えることができます。 また、離脱ルートを表示することで、ルート上で次の行動に進まなかったユーザを捉えることができ、CV達成のボトルネックになっている可能性がある箇所に当たりをつけることができます。
画面構成
対象デバイス設定トグルボタン
表示対象のデータを、PCユーザのWeb計測データ/スマートフォンユーザのWeb計測データとで切り替えることができます。
対象期間設定ボタン
レポートの対象期間を指定することができます。詳細についてはこちらをご参照ください。
CV選択プルダウンメニュー
計測中のCVの中から、メインジャーニー(コンバージョンに至るまでの主要なユーザ行動)を表示させる対象を選択できます。
集計モード選択ラジオボタン
メインジャーニーの集計・表示に、設定済みの行動ラベルを使用するかかどうかを選択できます。
- URL (デフォルト): 設定済みの行動ラベルがあっても集計・表示には使用せず、URL単位で集計・表示します
- 行動ラベル: 設定済みの行動ラベルが集計・表示に反映されます。行動ラベルが設定されていないURLはURL単位で集計・表示します
計測中のCVの中から、メインジャーニー(コンバージョンに至るまでの主要なユーザ行動)を表示させる対象を選択できます。
選択したCVまでのメインジャーニー
プルダウンメニューで選択されたCVのメインジャーニーは、大きく下記の要素から構成されます
- 集計の概要
- 対象CV名/対象期間/対象期間の全CVユーザ数が表示されます
- ルート
- CVまでのユーザ行動(PV/イベント/CV)を訪問単位で集計し、各行動ごとのユーザ数の推移が表示されます
- ただし、「スクロール」という文字列が名前に含まれるイベントについては、ページ上のスクロールイベントを示すものが多く、ルートとして表示させることが不適な場合が多いため、集計から一括して除外しています
- ユーザ行動を表す一つ一つの要素を「ステップ」と呼びます
- 要素としては、PV/イベント/CVのいずれかです
- ステップは訪問の開始に遡るまで最大10個表示されます
- 左端ステップの左は以下の通り表示されます
- 訪問の開始まで遡れたルート:「訪問」
- 訪問の開始まで遡れなかったルートは:「・・・」
- ステップ間には、前ステップから次ステップに遷移した人数の割合が表示されます
- CVまでのユーザ行動(PV/イベント/CV)を訪問単位で集計し、各行動ごとのユーザ数の推移が表示されます
- 離脱ルート(トグルボタンによるON/OFF)
- 各ルートから中途で離脱したユーザ数が表示されます
- その訪問内ではCVしなかったユーザ数と、別ルートでCVしたユーザ数とが分けて表示されます
- ルート該当ユーザのユーザ一覧を表示
- 各ルートの「ユーザ一覧」をクリックすることで、該当するユーザ最大2000名が表示されます
- 各ユーザアイコン、または訪問バーをクリックで、通常版と同様のユーザ行動観察画面が表示されます
- ユーザ一覧をクリックしたルート、およびクリックしたルートに該当する訪問バーは青色で強調表示されます
行動ラベル設定へのリンク
行動ラベル設定へのリンクが、 管理者権限のIDでのみ表示されます 設定を行うことで、メインジャーニーが行動ラベル単位で集計および表示されるようになり、CVまでのユーザ行動をより俯瞰的かつ文脈的に読み取ることができるようになります。
設定方法については こちらをご覧ください。
ルート表示詳細
ルート情報
ルートの一番左には、ルート情報が記載された青のアイテムが表示されます。 ルート情報の中には以下の要素が記載されています。
- ルート番号:ルート人数の多い順に1から割り振られる番号です。ただし、包含関係の子ルートには、番号ではなく、小文字アルファベット(a, b, c, ...)が割り振られます
- ルート割合:「そのルートを辿ってCVした人数 / 期間内にCVした人数」をパーセンテージで表した数値です。顔アイコンは割合の値に依らず同じです
- 全ルートのルート割合の合計が100%を超えることがあります。 これには、以下の2つの理由が考えられます。
- あるユーザが、別訪問でそれぞれ異なるルートのCV行動をとっていた場合、そのユーザは複数ルートでルート人数にカウントされるため
- あるユーザのある一つの訪問行動が複数ルートに合致する場合があるため。例えば、包含関係の親子関係の子ルートにあたる訪問行動は、必ず親ルートにも合致します。その場合、その一つの訪問が複数ルートでルート人数にカウントされます
- 全ルートのルート割合の合計が100%を超えることがあります。 これには、以下の2つの理由が考えられます。
- ルート人数:そのルートを辿ってCVした人数です
- ユーザ一覧へのリンク:そのルートを辿ってCVしたユーザの一覧画面へ遷移するボタンです
ステップ
ステップの中には以下の要素が記載されています。
- ステップ名
- イベント、CVステップ
- それぞれイベント名、CV名が表示されます
- PVステップ
- 行動ラベルが設定されていないURLの場合
- URLの集計前処理によって処理されたURLから、ドメイン名を削除した文字列が表示されます。
- ただしドメインのトップURL (例: www.example.com) の場合は、「/(スラッシュ)」の1文字が表示されます
- マウスオーバーすると、リンクならびにページタイトルが表示されます
-
その URL に対して複数のページタイトルが計測されている場合、最も多く計測されたページタイトルが表示され、その末尾に「など」が追加されます
-
- URLの集計前処理によって処理されたURLから、ドメイン名を削除した文字列が表示されます。
- 行動ラベルが設定されたURLの場合
- 設定された行動ラベル名が表示されます
- ラベルごと色は下の通りです
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- 行動ラベルが設定されていないURLの場合
- イベント、CVステップ
- ユーザ数:そのステップまで到達した人数です
その他表示仕様
- ユーザが期間内に複数回訪問していた場合、最終ステップ(CV)まで到達した、あるいは任意のステップで離脱した人数としてカウントされるのはルートごとに最大1回です
- 訪問を跨いだ行動が一つのルートとして扱われることはありません
- ルートは、そのルートに沿ってCVしたユーザ数の多い順に上から表示されます。ただし包含関係の子ルートにあたるルートは、その包含表示内でCVしたユーザの多い順に並びます
- 一つのルート上に同一のステップは存在しません
- CV行動ただ一つとなるルートは表示されません
- CVユーザ数が0人の場合など、表示するルートが存在しない場合は何も表示されません
- 画面のURLを他利用者に共有することで、同じ条件(デバイス・期間・コンバージョン)のレポートを表示させることが可能です
- プリセットの直近28日間・直近7日間を選択していた場合は、"現在の利用日" を起点とした直近28日間・直近7日間のレポートが表示されます