サービスIDとは
サービスIDとは
サービスIDとは、お客様のウェブサービス側で発行されているユーザ特定可能なIDのことを指します。「会員ID」「お客様番号」などが該当します。
サービスIDを取得すると、USERGRAM画面で以下を行えるようになります。
- ブラウザや端末をまたいだ行動を1人のユーザの行動として観察できます(詳細は「ユーザ同定方法」をご覧ください)
- サービスIDの値を使って観察したいユーザを指定できます
- 例:自社データベースの会員IDリストから、特定条件にあてはまるユーザ(購入総額が一定以上、など)の会員IDを抜き出しUSERGRAM上の絞込み画面で指定する、など
- コンバージョンしていないユーザの行動が観察可能になります
サービスIDが取得されているユーザは、ユーザのアイコンの下に黒い文字でサービスID値が表示されます。
※サービスIDが取得されていない場合は、Cookie/user_pseudo_idによるユーザ識別用の文字列が薄いグレーで表示されます
サービスIDを取得する際の注意点
サービスIDは、USERGRAMがユーザの識別に用いる非常に重要な情報になります。用途に合わない値を用いたり実装を間違えると、USERGRAM上のデータが狂い修復不能になるケースがありますので、以下に十分ご留意いただいた上で取得を行ってください。
- 必ずユーザを一意に特定できる値をサービスIDとして取得してください
- 一人のユーザで異なる値が取得されると、本来一人のユーザの行動が複数人の行動に分かれてしまいます
- 複数のユーザで同一の値が取得されると、複数人の行動が全て一人のユーザの行動に統合されてしまいます
- できるだけ以下の条件に当てはまる値を選んでください
- 長期間変化しないもの(目安2年以上)
- ユーザがデバイスを跨いでも一意の値が取得できるもの
- 以下のような実装は不適切ですので、行わないでください
- 申し込みID、注文IDのように、一人のユーザに対してその都度発行されるIDを取得する
- 異なる種類のIDを組み合わせてサービスIDの値にする
- サービスIDの文字数は 512 文字(文字の種類に拘らず)が上限となっています
- 512 文字を超える可能性がある値を、サービス ID として指定しないようご留意ください
- ログインしていないなどでサービス ID が取得できないときがある場合は、空文字列をセットするようにしてください
- サービス ID を取得していない扱いとなります
(参考)計測対象領域に複数のサービスがあり、それぞれ異なる会員IDが存在する場合
両方をサービスIDとして取得すると正しく計測できなくなります。どちらも取得したい場合は、片方をサービスIDとして取得し、もう片方をコンバージョン・イベント属性として取得してください。
サービスID取得方法
Web計測については、こちらからマニュアル「【USERGRAM】計測タグの設置と動作確認方法.pdf」をダウンロードし、手順に沿って設定を行ってください。
アプリ計測については、こちらをご覧いただき設定を行ってください。
無効なサービスIDについて
同一のサービスIDで短期間に大量のアクセスがあった場合、行動観察に適さない行動データになってしまうことに加え、そのようなユーザがシステムの負荷にもなってしまうため、該当のサービスIDは "無効なサービス ID" として扱われるようになります。
また、"undefined" / "●●●●" といった明らかに不適切な値については、アクセス状況によらずデフォルトで無効なサービスIDと定義されています。
"無効なサービスID" 扱いのサービスIDについては、以下のような対応・計測が行われます。
- コンバージョン検索やサービスID検索にて、該当のサービスIDを持つユーザは検索対象外となります
- 該当のサービスIDが指定された計測データ(ビーコンリクエスト/Firebaseのデータ)については、"サービスID指定なし" のデータとして計測されます
- 該当のサービスIDの計測済み行動データがあった場合、それに対して新たな行動データは紐づきません
- 同一のCookie/user_pseudo_idを持つユーザの行動データが計測された場合、新たなユーザのものとして計測が行われます
- 計測済みのデータについてその内容が変更されることはありません
サービスIDを変更する際の注意点
サービスIDを変更すると、変更前と変更後の行動データが分断され、それ以降は別のユーザとして計測されます。異なるサービスIDで計測が行われますと、たとえ Cookie/user_pseudo_id が同一であったとしても別ユーザの行動データとなります。
サービスIDが異なるユーザの行動データを統合することもできませんので、サービスIDを変更する際はその点にご注意ください。