ビーコンリクエストの確認方法 (Chrome / Firefox)
ビーコンリクエストをブラウザで簡易的に確認したい場合、基本的には、各ブラウザの 開発者ツールと呼ばれる機能を使って _usergram.png
へのリクエストを調査し、そのクエリパラメータを見ることになります。
開発者ツールの詳細については、各ブラウザの実装によるため弊社では細かいサポートができかねますが、参考までに、 Windows 版の Chrome 及び Firefox での操作方法をご説明いたします。
なお、この手順は本記事作成時点の最新版に基づくものなので、将来のバージョンでは仕様が変わってしまう可能性があります。その場合、詳しくは各ブラウザの公式サポート情報をご覧ください。
確認すべきパラメータ
ビーコンリクエストは、以下のような URL で送信されます。そのクエリパラメータのうち、特に重要なものは cid
,sid
,t
,cv
,cva
,dr
,dl
の 7つです。
https://tr.usergram.info/_usergram.png?
cid
=Ugabcd-1&sid
=1234&t
=cv&cv
=conversion&cva
=%7B...&dl
=https...&...
共通タグ | イベントタグ | コンバージョンタグ | |
cid |
タグの usergram.push(['send', '●●●●●●-1', 'pv(または cv/event)']);の ●●●●●●-1 の部分 | ||
sid |
タグの ugattr['serviceId'] = '●●●●';の ●●●● の部分(計測タグにこちらの記述がある場合のみ、sid パラメータが出現します) | ||
t |
pv | event | cv |
cv |
確認不要(パラメータが存在しません) | タグの usergram.push(['send', '●●●●● ● -1', 'cv(または event)','▲▲▲▲']);の ▲▲▲▲ の部分 | |
cva |
確認不要(パラメータが存在しません) | コンバージョン・イベント属性 (詳細後述) | |
dr |
下記※1 参照 | 確認不要(パラメータが存在しません) | |
dl |
下記※2 参照 | 閲覧ページURL(タグ発火時に自動で取得されるので、確認は必須ではありません) |
※1 通常はリファラURL(タグ発火時に自動で取得されるので、確認は必須ではありません)ですが、仮想ページビューで任意の値を指定した場合には、タグの ugattr['documentReferrer'] = '●●●●';の ●●●● の部分になります。
※2 通常は閲覧ページURL(タグ発火時に自動で取得されるので、確認は必須ではありません)ですが、仮想ページビューで任意の値を指定した場合には、タグの ugattr['documentLocation'] = '●●●●';の ●●●● の部分になります。
Chrome の場合
1. 開発者ツールを開く
まず、確認対象ページの任意の場所で右クリックメニューから 「検証」を選択してください。開発者ツールが開きます。
また、F12キー押下でも開発者ツールを開くことが可能です。
2. 「Network」タブを開く
開発者ツールにはいくつかの機能がありますが、その中でリクエストの詳細を確認できるのは Network タブなので、このタブを開きます。
3. ページの読み込みを開始
準備が整ったら、タグを設置したページの読み込みを行い、USERGRAMのタグを実際に動作させてください。
イベントタグ等、単にページを読み込むだけでは動作しないタグは、動作するような操作 (ボタンのクリックやスクロール等) も行います。
4. 「Network」タブから _usergram.png
を探す
すると、送信された全てのリクエストが Network タブに表示されます。この中から _usergram.png
へのリクエストを見つけるため、左上のフィルタ欄にキーワードとして “_usergram.png” と入力してください。
このとき、リクエスト種類のフィルタが “All” になっていないと見つからない場合があるので、その設定にも注意しましょう。正しいフィルタ条件でも見つからない場合は、タグが正しく動作していません。
5. リクエスト詳細の「Header」タブで重要なパラメータを確認する
あとは、見つけた _usergram.png
へのリクエストをクリックすると、その右側に詳細が表示されますから、ここで Header タブの Query String Parameters と書かれた項目を見ることで、ビーコンリクエストに乗せて送信された各パラメータを確認することができます。
Firefox の場合
1. 開発者ツールを開く
まず、確認対象ページの任意の場所で右クリックメニューから 「要素を調査」を選択してください。開発者ツールが開きます。
また、F12キー押下でも開発者ツールを開くことが可能です。
2. 「ネットワーク」タブを開く
開発者ツールにはいくつかの機能がありますが、その中でリクエストの詳細を確認できるのは ネットワークタブなので、このタブを開きます。
3. ページの読み込みを開始
準備が整ったら、タグを設置したページの読み込みを行い、USERGRAMのタグを実際に動作させてください。
イベントタグ等、単にページを読み込むだけでは動作しないタグは、動作するような操作 (ボタンのクリックやスクロール等) も行います。
4. 「ネットワーク」タブから _usergram.png
を探す
すると、送信された全てのリクエストがネットワークタブに表示されます。この中から _usergram.png
へのリクエストを見つけるため、右上のフィルタ欄にキーワードとして “_usergram.png” と入力してください。
このとき、リクエスト種類のフィルタが “すべて” になっていないと見つからない場合があるので、その設定にも注意しましょう。正しいフィルタ条件でも見つからない場合は、タグが正しく動作していません。
5. リクエスト詳細の「パラメーター」タブで重要なパラメータを確認する
あとは、見つけた _usergram.png
へのリクエストをクリックすると、その右側に詳細が表示されますから、ここで パラメーター タブを開くと、ビーコンリクエストに乗せて送信された各パラメータを確認することができます。
cvaパラメータの値(コンバージョン・イベント属性)の確認方法
cva
パラメータの値は JSON 形式になっていまして、コンバージョンイベント属性の値が "key":"value" の形で格納されています。
設置したタグ
cvaパラメータ
{" prop01":"2048","prop02":"PDF 資料"}
もし、取得されるべきコンバージョン・イベント属性値が cva
パラメータ内に見当たらない場合は、コンバージョン・イベント属性を取得する実装が誤っていると思われます。
スマートフォンでの確認方法
スマートフォンのブラウザでは直接開発者ツールを開くことができないため、ビーコンリクエストを確認したい場合、以下のいずれかの方法を選択する必要があります。
- リモートデバッグ機能を使い、接続した PC でスマートフォンの開発者ツールを開く
- PC 用ブラウザの User-Agent 値をスマートフォンに偽装して閲覧する
詳細については、各ブラウザのヘルプをご覧ください。