アプリ計測概要
アプリ計測の要件
アプリ計測では、アプリの計測データをGoogleの外部サービス経由でUSERGRAMに送信する必要があります。アプリ計測に対応しているプラットフォームおよび連携可能な外部サービスは以下の通りです。
計測可能なプラットフォーム
アプリ計測は、以下のプラットフォームの計測に対応しています。
- プラットフォーム: Android、iOS
- 但し、Google Play servicesに非対応のAndoridでは、Cloud Messaging、Dynamic Links を利用する計測機能が使えません。
- 計測可能なAndroidおよびiOSのバージョンは、お客様のモバイルアプリおよび Google Analytics for Firebase の対応バージョンをご確認ください。
- デバイスカテゴリ: スマートフォン、タブレット
上記以外のプラットフォーム・デバイスカテゴリ(Windows Phone・FireTVなど)の計測には対応していませんので、ご注意ください。
また、計測可能なAndroid端末およびiOS端末のバージョンは、お客様のアプリおよびGoogle Analytics for Firebase (後述) の対応バージョンに依存します。
連携可能な外部サービス
USERGRAMは、 Google Analytics for Firebase、および Google Cloud Platform の1サービスである BigQuery と連携してアプリ計測を行います。USERGRAMでアプリ計測を行うには、これらのサービスを利用してアプリの計測データをUSERGRAMに送るための処理が必要となります。
Google Analytics for Firebase(以下Firebase)は、アプリ上でのユーザの行動をデータとして計測できるサービスです。また、BigQueryはFirebaseの計測データをUSERGRAMから取得できるよう、データをエクスポートして貯めておくために使います。計測の詳しい流れについては、下記「データ連携の流れ」をご覧ください。
必要な作業
USERGRAMでアプリ計測を行う際は、お客様にて以下の作業を行う必要があります。
- FirebaseおよびBigQueryの利用契約および料金支払い
- FirebaseからBigQueryへのデータエクスポートを行うには、FirebaseのBlaze(従量制)プランをお申し込みいただく必要があります
- FirebaseとBigQueryのリンク
- アプリへのFirebase SDKのインストール・および計測のための実装追加
- USERGRAM設定画面でのデータ連携設定
BigQueryとの詳しい連携方法は、 Firebaseの公式ドキュメントをご覧ください。また、本サイトの「Google Analytics for Firebaseによるデータ計測の概要」のページでも、データ計測の仕様とBigQueryとの連携設定について簡単に説明しています。
データ連携の流れ
アプリ計測では、アプリ上で発生したイベントを下記のデータフローでUSERGRAMへ連携します。
お客様側のデータフロー
まず、アプリ上の行動データをFirebaseを使って取得する必要があります。アプリへFirebase SDKをインストールし、観察したい行動を計測できるように実装を追加すると、ユーザがアプリを使うたびに、Firebase SDKが行動データをFirebaseに送信します。
Firebaseでは、あらかじめBigQueryとリンクさせる設定を行うことで、計測データをBigQueryのテーブルへエクスポートすることができます。このエクスポートは1日単位で行われます。
USERGRAM側のデータフロー
USERGRAM側でも、アプリ計測用にBigQueryが使われています。USERGRAMはお客様のBigQuery内のデータセットにアクセスし、新しいテーブルの有無を定期的に確認し、更新があればクエリを投げて必要なデータをUSERGRAM側のBigQueryのデータセットへ格納します。
その後、データはUSERGRAM側のBigQueryからUSERGRAMサーバへ受け渡され、データの計測が完了します。1日単位でデータ連携が行われる都合上、各種レポート画面にユーザ行動観察データが表示されるまでには1日~2日程度かかります。